ネットショッピングがごく当然となった昨今宅配ボックスを重要視している人が増えています。
入居の条件としている人も多くなっており再配達依頼の手間が省け不在でも手元に届く安心感から入居の決め手ともなるサービスです。
ではこの宅配ボックスを設置するメリットやデメリットとは何があるのでしょうか?
種類や費用などについて詳しく解説します。
Contents
アパート経営で宅配ボックスを設置するメリットやデメリットとは何?
アパート経営における宅配ボックスを設置するメリットやデメリットとはどのようなものがあるのでしょうか?
まずは設置するメリットについて解説します
不在時の荷物受け取り
もっとも大きな点は不在時でも荷物を受け取ることができる点です。
特にシングル世帯においては自宅に不在のことが非常に多くなかなか荷物を受け取ることができません。
しかし宅配ボックスがあれば不在時でも宅配業者が荷物を投函しておきますので帰宅後すぐに受け取ることができます。
宅配業者の利用者が爆発的に増えた昨今アパート経営においても注目すべき商品なのです。
宅配業者と接する必要がない
2020年は人々のライフスタイルが一変する出来事がありました。
コロナウイルスによるパンデミックです。
緊急事態宣言などで外食や観光などが大きく制限され密な環境を避けるといった観点から人々の交流が非常にやりにくい状況になっています。
その中で宅配ボックスの存在感がひときわ高まっているのです。
在宅している状態だったとしてもボックスに荷物を投函してもらうことで宅配業者との接触を避けることができます。
特に女性の場合は自宅にいるラフな格好で人前に出たくないといった心理にもなり在宅時でもボックスに投函してもらう人が多いのです。
配達の人とも接する必要がありません。
現在のニーズに合った設備です。
もっとも効果的だと思われるメリットについて解説しました。
しかしデメリットもありますのでアパート経営においては両方とも把握したうえで設置するかどうかを決めましょう。
ここからはデメリットについて解説します。
すべての荷物が受け取れるわけではない
すべての荷物を投函できるわけではありません。
たとえば冷凍食品や生ものなどの生鮮食品は基本的に投函できないのです。
近年では冷蔵機能を兼ね備えた機器も設置されていますが設置率はまだまだ多くはありません。
逆説的に言うとアパート経営においてまだ普及していない冷蔵機能付きの機器を設置することで差別化につながることも考えられます。
しかし投函できないものとして代引き商品や本人確認が条件となっている荷物においても投函できません。
すべての荷物を受け取ることができないといった点が難点です。
盗難があっても賠償されない
近年の機器は防犯設備が充実しているものも増えていますが簡易型タイプなどは防犯設備に関して少し甘い部分があります。
鍵などを壊して中の荷物を盗難するようなケースも見受けられるのです。
また不在票を郵便ボックスから盗み出し中の荷物を盗難する場合もあります。
盗難にあった場合保険で対応できることもありますが対応できない場合は基本的に自己責任となってしまい損害を負ってしまうことになるでしょう。
アパート経営で宅配ボックスを設置する場合の種類とは?
では実際にアパート経営する中で宅配ボックスを設置しようとする場合にどのような種類があるのでしょうか?
宅配ボックスの種類について解説します。
簡易型
非常に手軽な設備として挙げられるのが簡易型です。
簡易型とは荷物が一つ入る程度の箱が玄関先に設置されており普段使用しない場合はコンパクトに収納できる点も大きなメリットです。
反面盗難にあいやすいといったデメリットがあるのですが多くは簡単に盗難できないようにロックされています。
小型据え付けタイプ
簡易型よりもしっかりしており固定して設置されています。
大きさは簡易型と同じくらいで小型の金庫程度の大きさを想像するといいでしょう。
簡易型のように使用しない場合はコンパクトに折りたたむことができない点やコストが高くなるといったことが挙げられます。
しかし防犯面では簡易型よりも非常に優れているといえるでしょう。
機械式宅配ボックス
複数のボックスが並んで設置されておりエントランス付近に設置されています。
ダイヤル錠や南京錠で開錠が可能で設置場所さえあれば比較的早く導入できる設備です。
複数の大きさの異なるボックスがあるので荷物の形に合わせた投函が可能で複数の入居者が利用できます。
機械自体も非常に大きくエントランス近辺に設置されているので単品で設置しているよりも盗難がされにくい点が特徴です。
電気式宅配ボックス
コンピュータ制御されているタイプの機械です。
タッチパネルや電子キーなどにより開錠可能となっており防犯面はもっとも高いといえるでしょう。
また機器の調子に不具合が発生したとしても管理センターと連動しているのですぐに不具合を察知し対応することも可能です。
反面電気工事が必要なため設置まで時間を要する点やコスト面でほかのタイプよりも高額となることがネックといえるでしょう。
このような種類に分けることが可能です。
また宅配ボックスには屋内に設置するタイプと屋外に設置するタイプに分けることもできますが屋外タイプのほうが防水の関係上コストが高くなる傾向といえます。
それぞれにおいて特徴があり長所や短所があります。
しっかりと特徴を掴み選択することがポイントです。
アパート経営における宅配ボックスの設置する場合の費用とは?
アパート経営においてこの機器を設置する場合できる限りグレードの良い設備を設置したいと思うものです。
しかしコストがどの程度かかり収支にどの程度影響するのかといった点もアパート経営では欠かせない観点といえるでしょう。
ここからは機器設置に関する費用面について解説します。
簡易型
最も安価に導入できる宅配ボックスが簡易型です。
一戸当たりの金額は5000円程度ですので非常に安価で設置が可能といえるでしょう。
しかしワイヤーなどで固定する工事に関するコストは別途かかります。
小型据え付けタイプ
簡易型よりも頑丈で防犯面も優れているのが特徴です。
簡易型よりもコストが高くなる点や一定のスペースがなければ設置できないのが注意点です。
4万円前後の商品が多いのが一般的といえるでしょう。
機械式宅配ボックス
エントランス近辺に複数のボックスが設置されています。
電気工事を伴いませんので比較的設置しやすい点がコスト面でもメリットです。
一般的には50万円~60万円程度のコストを見ておきましょう。
初期費用が高いと感じられる方はリース契約などで契約している人も多いといえます。
・電気式宅配ボックス
防犯面やグレード感などがもっとも高い設備といえるでしょう。
電気工事を伴う点や管理センターと連動している分どうしてもコストは高くなってしまいます。
設置戸数やグレードなどによってもばらつきがありますが100万円~200万円程度の設置費用は見ておいた方がいいでしょう。
この場合も設置費用が高額になる点からリース契約を結び毎月一定額を支払って運用しています。
また別途電気工事などもかかりますので工事にかかるコストも見ておかなければいけません。
まとめ
近年のライフスタイルから宅配ボックスとは入居の決め手となりえる設備になっています。
また機器の特徴もそれぞれ異なりますので違いをしっかりと把握しておくこともポイントです。
コストもかかりますので自分のアパート経営にもっともコストパフォーマンスがいいタイプを設置することを心がけましょう
この記事が安定したアパート経営に繋がれば幸いです。